巡音ルカV4X『キミカゲソウ』

No.Dです。お久しぶりです。

約一年ぶりに、ニコニコに新曲を投稿しました。



【巡音ルカV4X】キミカゲソウ【オリジナル曲】







昨年末には完成していた楽曲で、本当はルカ生誕祭の1/30辺りを目処に公開したいと考えていたのですが、諸々の事情により今日までずれ込んでしまいました。



この曲は、陽の当たらないところで咲く花のようにありたい、と考えて作りました。君影草は鈴蘭の別名です。

どうにも世の中、脚光を浴びる人々やその生き方に羨望を持ちがちな気がします。

僕にはきっとそういう生き方は出来ないだろうな、と諦める反面、
日影でも美しく咲くことは出来るのではないか、と思う部分もあります。

誰かに羨ましがられるために生きるのではない。

自分自身のために生きていけばいい。



そう思いながらも、完全には割り切れないものです。

羨みながら、妬きながら、今日も動けないでいる自分のことも認めなければなりません。







それでは、歌詞です。

キミカゲソウ



作詞・作曲：No.D

歌唱：巡音ルカV4X



知らぬ間に傷付いていた

自分さえ見失い

本音では気が付いていた

普通じゃないと分かっていたんだ



儚い想いも叶うこと無く

心に捺された烙印

当たり前さえ許されないなら

何もかもなければいい



どうして独りだけ何も出来ず壊れていくの？

光が満ちて幸せな人々もいるのに

日影で湿りつくした心抱えて

羨みながら妬きながら今日も動けないでいる



鮮やかな振りをしていた

群れるのは楽しかった

だけど不自然な力で

強張った肩は下ろせなくて



独り求めれば孤独が襲い

「いつもと違う」と言われて

ゆらゆら揺れてる自分に酔わされ

そんな日が続くのか



誰かが怖いだとか苦手とか言う訳じゃない

大嫌いとか憎いとか思うのもおこがましい

出来もしない理想に押し潰されそう

分かり合えない不完全な辛さが心締め付ける



満たされない　解き放てない

名付けることも出来ない

やり場のない　思いならば

心だけを居場所にしよう



私はうつむいて祈りながら此処に咲きましょう

華々しく色を纏う舞台は譲りましょう

誰からも気付かれない影に咲きましょう

身体中に毒を満たし白く美しく在りましょう