AIきりたんで新曲「霧の祈り」 [投稿動画]
こんばんは。No.Dです。
お久しぶりです。新曲を投稿しましたので、こちらでも掲載させていただきます。
【AIきりたん】霧の祈り【オリジナル曲】
2月に話題になっていたAIシンガーきりたんを使っての楽曲制作でした。
新しいテクノロジーを導入するというのは楽しいものです。
歌詞の入力や出力にエラーが出たり試行錯誤が必要だったりして、何となく初期のボカロをいじっていたころを思い出しました。
どうしたらきれいに歌ってくれるだろう?と考えて調整するのはなんとも懐かしく、自粛中の休日の大きな楽しみになっておりました。
今回はAIきりたんを使ったことはもちろん、
ギターを久しぶりに録音したり、あえて転調をしなかったりと、
色んなことに取り組んでみた一曲となりました。
歌詞の面では、今までも何度かありました、命に関する曲になっております。
とあるところで「人は亡くなるとき、大脳の外側から内側に向かって停止していく。自我が消えて無我に向かって死んでいく」という話を耳にしました。
霧の中で朦朧とする状態が、少しずつ晴れていく様子に似ているかと感じ、今作のテーマに使いました。
それでは、歌詞です。
霧の祈り
詞曲:No.D
歌唱:AIきりたん
爪先さえ見えない 生温い霧の中
散りばめられた水の柔い響きに祈る
愛した人の姿も 今はもう分からない
教えて いつまでどこまで
これは誰のため
流れていくこと 辿り着く場所を
さよなら さよなら
心は離れて ただ漂う
小舟のように
緩やかなる流れに任せて
通り過ぎたから二度と戻らない
悲しみさえ 喜びさえ
幕に閉ざされた先へ溶けてゆく
手放していたことさえ 向き合うまで気づかず
心揺れた気がした 一時も流される
隠れた景色 騒めき
頬を撫でてゆく風
重なる記憶はいつかの
幾多の灯籠
彼方と此方で
見つめているだろう
さよなら さよなら
身体は動かず 答を待つ
子供のように
真直ぐ奥深くを眺める
長く案じていた時が訪れた
砂時計が尽きるように
包まれていた濃い霧が晴れてゆく
遠くのどこかで何かが鳴っている
まどろむ私にも響くように
おかえり おかえり
耳に馴染む声
最期を知るそれは何故か
優しい祝福にも思える
答えの見えない時を駆け抜けて
水面の青 山の緑
鮮やかな色が浮かぶ
さよなら さよなら
虹が掛かり風が撫でる
捧げた祈りは遂に果たされた
川は開き海に混ざる
永遠に続く源へ消えてゆく
2020-05-20 20:32
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